
株式投資に関わる税金と証券口座の関係について知りたい方向けです。
また、証券会社の口座の種類で「特定口座・源泉あり」「特定口座・源泉なし」どちらを選んだらよいか迷っている方も見てください。
簡潔に解説します。それでは見ていきましょう。
目次
1. 株式投資にかかる税金について
株式投資に関わる税金は、以下2つだけです。
→株の売買で利益がでた場合にかかる税金
→配当金を受け取った場合にかかる税金
また、税率は一律で約20%と覚えればOKです。
上記の通りです。
また、税金は原則として「確定申告」をして払う必要があります。
株式投資に関わる納税は、証券会社の口座の種類で大きくかわりますので以下で説明します。
2. 証券会社の口座の種類
証券会社の口座の種類は、以下の3つです。
2.1. 確定申告が面倒な人は「特定口座・源泉あり」
「特定口座・源泉あり」で口座開設した場合は原則、確定申告(※)の必要がありません。
株で利益がでたら証券会社側で自動的に「源泉徴収」してくれるからです。
確定申告が面倒な人は「特定口座・源泉あり」で口座開設をしましょう。
「特定口座・源泉あり」の最大のメリットは税金・納税のことを意識することなく株式投資に専念できることです。
(※)確定申告とは、1年間の会計結果を書類にまとめて税務署へ提出し、払うべき税金を確定させる処理のことです。
まとめると
「特定口座・源泉あり」のメリット
「特定口座・源泉あり」のデメリット
2.1.1.「特定口座・源泉あり」で 確定申告したほうがいケース
年間収支で損失(マイナス)がでたら、「特定口座・源泉あり」でも確定申告したほうがお得になる場合があります。
理由は、確定申告をすると損失を翌年に繰り越すことが可能だからです。
つまり、来年度に利益がでた場合は、利益から損失分を引いた額で税金が徴収されるのです。
なお、確定申告をしなくてもルール上は特に問題ないので、しなくてもいいです。
例えば、年間収支がマイナスだけど、数百円、数千円程度だった場合は、確定申告するほうが
手間だと感じる人もいるはずです。
そのへんは個人の判断で確定申告をする・しないを決めればいいと思います。
2.2 会社員は「特定口座・源泉なし」で節税可能
「特定口座・源泉なし」で口座開設した場合、会社員であれば給与所得以外の収入が年間20万円以内なら、確定申告が免除されます。
つまり、給与以外の所得がなければ、株式投資で得た利益20万円までは実質無税ということです。
この制度を利用したい場合は「特定口座・源泉なし」で口座開設しましょう。
当然ながら20万円以上利益がでた場合は、確定申告が必要です。
また、年間収支で損失(マイナス)がでた場合も、確定申告をするほうがお得なケースがあります。
(1.1. 「特定口座・源泉あり」で確定申告したほうがいいケースと理由は同じです。)
まとめると
「特定口座・源泉なし」のメリット
「特定口座・源泉なし」のデメリット
2.3.「一般口座」は無視していい
「一般口座」は年間収支を自分で計算しなければいけない上、確定申告も必要なので基本的にメリットなしです。
なので、口座開設時に「一般口座」を選択する必要はないです。
3. まとめ
僕は会社員ですが「特定口座・源泉あり」で口座開設しました。
理由は「確定申告するのが面倒くさそう」と思ったからです。
結局、年間で大きなマイナスを出してしぶしぶ確定申告をした経験もあります。。
実際に確定申告をしてみた感想としては、やはり時間もかかって面倒くさかったです。
「特定口座・源泉あり」「特定口座・源泉なし」どちらで口座開設するかは
人によると思いますが、個人的には「特定口座・源泉あり」一択です。
税金面で多少優遇されなくても、納税のことを意識することなく株式投資に専念できるのは大きなメリットだと感じるからです。
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今回は以上です。