
今回は株式投資において、日本株の長期投資はおすすめできない理由について解説します。
あくまで個人の感想です。投資は自己判断です。
それでは見ていきましょう。
1. 日本株の長期投資はおすすめしない理由
ここでいう長期投資の期間については数年単位をイメージしてください。
さっそく、日本株の長期投資はおすすめしない理由です。
それは
以下で解説します。
1.1. 歴史的に見て日経平均が右肩上がりではない
以下の図を見てください。
こちらは日経平均株価(1991年~2020年)の月足チャートです。
2020年時点で1991年につけた25000円~26000円すら超えられていません。
つまり、株価の上げ下げを数十年繰り返したあげく、結局株価が上昇しなかったのが日本株(日経平均)です。
いっぽう、こちらはダウ平均株価(1980年~2020年)の月足チャートです。
新型コロナの影響で2020年3月、4月は下げているとはいえ、基本的には綺麗な右肩上がりです。
2017年以降にダウを買った一部の人は含み損になっていますが、基本的にはどこで買っても多くの人の資産がプラスになっているのが米国株(ダウ)です。
長期投資では、配当収入も含めて保有した期間に比例して資産が増えていくことが理想となりますが、歴史的に見てそのようになりづらいのが日本株(日経平均)です。
右肩上がりに株価が上がっていないということは、株を長期保有したあまり資産が増えていない、あるいは減ってしまうといった状況が発生しやすいということです。
1.2. 日本経済そのものが信用できない
僕は、日本経済が信用できないです。
いちばんの理由は、日銀による金融緩和の一環として行われているETF(指数連動型上場投資信託受益権)とJ-REIT(不動産投資法人投資口)の買い入れです。
日銀による株価の買い支えといわれるものです。
2010年から定期的に行われておりその額は平均して年間数兆円です。
その影響から、2020年時点で、すでに日銀が上場企業の5割で大株主になっています。
大株主になると経営に介入することも可能です。
つまり多くの上場企業が実質的に国営企業となり、資本市場が機能しなくなってしまうと考えています。
さらに、2020年は新型コロナの株価下落を懸念して、購入額を当面12兆円にすると宣言していて、日銀による株価の買い支えはこの先もまだ続いていきます。
決して、日経平均株価=日本経済の成長曲線と決め付けているわけではありませんが、見せかけの株価もいいところかと。
いったいこの先日本経済はどうなってしまうのでしょうか。
僕には分からないのでどなたか教えてください。
2. 長期投資したい方向けに
どうしても日本株を数年単位で長期投資したいのであれば、利食いライン、損切りラインのほか、期間が経過したらいかなる理由であれ手仕舞いするライン(タイムストップ)を決めるべきだと思います。
例として
A社の株を○○円で購入
利食いライン:株価が○○円に上がれば手仕舞いする
損ぎりライン:株価が○○円に下がれば手仕舞いする
タイムストップ:株価保有期間が○年経過すれば手仕舞いする
こんな感じです。
もしくは、長期投資であれば米国株に限定するといったことも、過去の傾向からおすすめです。
予断ですが、米国企業は配当を継続的に増額している企業が多いです。
配当については、日本企業よりも圧倒的に米国企業のほうが重要視している点も長期投資向きかと思います。
3. まとめ
僕自身もここ数年間で、長期投資目的で日本株を売買することはなくなりました。
長期投資であれば、やはり過去の傾向から米国株を対象としています。
参考になればさいわいです。
今回は以上です。
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