
株式投資のテクニカル指標であるMACDについて知りたい方向けです。
MACDは売買のサインがシンプルで分かりやすいため、使いやすいテクニカル指標のひとつです。
株式投資に限らずFXなどの売買判断にも利用することができるので、覚えていて損はありません。
それでは見ていきましょう。
目次
1. 株式投資のテクニカル指標~MACDついて
MACD:Moving Average Convergence/Divergence Trading Method
「マックディー」と読みます。
MACDは、MACDラインとシグナルラインの2本のラインを用いて売買タイミングや相場のトレンド分析を行うためのテクニカル指標です。
長短2つの移動平均の差を1本のラインで表したMACDラインと、MACDラインの値をさらにある期間で平均したシグナルラインを組み合わせて売買のタイミングを計ります。
MACDは2本の線のみで表されるため、売買のサインが分かりやすいのが特徴です。
一般的には、以下の数値でMACDラインとシグナルラインを設定されることが多いです。
ただ、一概にどの数値が最適といったことはありませんので、どの値を採用するかは投資家によってさまざまです。
下で紹介する図では上記の数値を設定しています。
以下の図は7261:マツダのチャート(日足)です。
上の図にMACDラインを追加したのが以下です
①MACDライン
②シグナルライン
1.1. 株式投資のテクニカル指標~MACD①買いシグナル
基本的な買いシグナルは以下の通りです。
MACDラインが0より下で、シグナルラインを下から上へ突き抜けた時
図の青○箇所のイメージです。
1.2. 株式投資のテクニカル指標~MACD②売りシグナル
基本的な売りシグナルは以下の通りです。
MACDラインが0より上で、シグナルラインを上から下へ突き抜けた時
図の赤○箇所のイメージです。
1.3. 株式投資のテクニカル指標~MACD③トレンドの判断
MACDは相場のトレンドを判断する場合にも利用されます。
下の図のイメージです。
2. MACDを利用する上でのポイント
MACDも万能ではなく、当然、機能しやすい状況と機能しづらい状況があります。
MACDが機能しやすい状況
上や下に一定方向に動くトレンド発生時
これは上で紹介している、買いシグナルや売りシグナルを発生させている図のような状態です。
MACDが機能しづらい状況
小幅なもみ合いや小さなレンジ相場(ある範囲の値幅の中で行ったり来たりしている状態)
上記の状態では、2本の線がつかず離れずで曖昧な判定になりやすく機能しづらいです。
図の黄○箇所のイメージです。
4. まとめ
MACDは2本の線のみで表されるため、売買サインがシンプルで分かりやすいです。
ただ、MACDだけで売買判断をおこなうことは難しいです。
それは上で解説している、MACDが機能じづらい状況が頻繁に現われるからです。
他の指標も参考にして、総合的に売買判断をおこなうことが大切です。
最後に、MACDをはじめ、テクニカル指標全般が詳しく解説されていて、個人的に特に分かりやすいと感じた書籍を紹介します。
この書籍では、各テクニカル指標を組み合わせて、いわゆるダマシを回避し、売買精度を上げる点を強く意識して記載されているので、かなり参考になりました。
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今回は以上です。