
株式投資の指標であるPERをより深く知りたい方向けです。
PERを深く知ることで、より投資判断に磨きをかけましょう。
それでは見ていきましょう。
目次
1. 株式投資の基礎~PERについて
PER(price earnings ratio):株価収益率
PERは企業の収益力(利益)から見て、今の株価が割安かどうかをはかる指標です。
言いかえると
PERでは企業の稼ぐ力を判断できる
と解釈できます。
一般的にPERは
なお”PERが15倍以下 = 割安 = 株を買う”という投資判断には必ずしもならない点に注意です。
1.1. 株式投資の基礎~PERについて①計算式
PERは以下の計算式で求めることができます。
もしくは
※1 時価総額=株価×発行済み株式数
※2 1株あたりの利益(EPS)=当期純利益÷発行済み株式数
ただ、PERはYahoo!ファイナンスやネット証券の銘柄情報に記載されているので
わざわざ自分で計算する必要はありません。
こういった計算式で求めるんだ~程度の理解で問題ありません。
1.2. 株式投資の基礎~PERについて②PERを理解する
ようするにPERは以下のように理解すればOKです。
=純利益10年分で時価総額と同じ額になる
=10年間で投資した金額を回収できる
つまり
PERが5倍のB社
上の場合だと投資額の回収までの期間が短いB社のほうが稼ぐ力がある(割安)と判断できます。
1.3. 株式投資の基礎~PERについて③ポイント1
PERで株価が割安かどうかを判断するポイントの一つとして、所属する業界からみて
PERが低いのかどうかを確認する方法があります。
PERが5倍のB社(自動車)
上の例では、数字上はB社が割安に見えます。
ただし、A社が銀行、B社が自動車であれば、いちがいにB社が割安と判断することは難しいです。
こういった場合、同じ業界で比較してみましょう。
PERが12倍のC社(銀行)
PERが21倍のD社(銀行)
上の例では、銀行業界でトップの3社中、PERが一番低いA社が稼ぐ力がありそうだ。
といった根拠だてができますよね。
1.4. 株式投資の基礎~PERについて④ポイント2
PERは株価と連動します。
とうぜん、株価が下がればPERも低くなります。
なのでPERが低いので買い、と判断する前にPERが低くなっている(株価が低くなっている)
要因も確認しておきましょう。
たとえば、一時的な業績不振で株価が下がったなどは、そこまで気にする必要が
ないかもしれませんが、法律違反やトップの不祥事など、企業の存続をおびやかすような
要因で株価がさがっている場合などは注意が必要です。
2. まとめ
PERが重要であることは間違いありませんが、PERの数値だけで投資判断をすることはやめましょう。
他の指標も参考にして、総合的に投資判断をおこなうことが大切です。
最後にファンダメンタル分析を行う上で参考になる書籍を紹介して終わりにしたいと思います。
今回は以上です。